生物共生研究会 読書会ページ プロローグ
https://gyazo.com/7b2fbe73061779bfcf62b6084996430a
【書籍】動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか フランス・ドゥ・ヴァール著 柴田元幸訳
【読書概要】
精読の方法
各自、章を読む。→指定されたテキスト(文章)を題目として読書会を進める。
意見交換のやり方
指定されたテキストの文章の表現や具体例を考察・解釈などを各自気になったところを意見交換をする。
日にち決め
このページでそこで読む章、題目の段落を指定する。日にちもアープラノートで決め、その内容をdiscord上でイベントを作成する。
やること
メイン 本文音読の部, 意見交換の部←重要(各自生物部テキストに自分の議事録を書き込んで欲しい)
サブ 感想, 雑談
【実施内容】
事前説明会 実施済
読書会開催前に事前説明会を開き、打ち合わせで話したことや読書会への取り組み方、長期的な姿勢と高い熱量が必要になってくることなどを事前に説明する。 ここらへんの説明は個人的にあまり構えすぎず口頭で説明出来たら楽でいいかなと思いますコッコ.icon
第零回 キックオフ
メンバー顔合わせ
大まかな日程調整(曜日,時間,開催時間など)
第一回 プロローグ(p7-14)
p7.l1-p9.l1(暫定)
※p=page(ページ) l=line(行)
第二回 プロローグⅡ
(p9.l2-p10.l17)
パワポを使って進行してみる
各自可能であれば生物部テキストに自分の議事録を書き込んで欲しいですコッコ.icon
第三回 プロローグⅢ
(p10.l18~p14.l13)
プロローグまとめ
【日程調整】※直近2週間で都合のいい日時を記入して下さい
第零回(顔合わせと説明) 10/10(月)22:00~
10/4,5,6 15時以降, 10/7 18時以降, 土日 何時でもokコッコ.icon
夜19:00以降ならいつでも大丈夫くま子.icon(しかし寝ていることも結構ある)
11/20(日)週以降も20時以降なら火曜/土曜/日曜 夜22:00以降ならいつでもかりふぁ.icon
【議事録】
第一回 10/12(土) 22:00〜
p7 冒頭 "ヒトと高等動物の心の違いははなはだしいとはいえ、それはあくまで程度の問題であって、質の問題ではない。" by チャールズ・ダーウィン
→程度 両極(高等から下等)までいる
→質 人間にしかない特性というもの、その他生物にしか感じられないものがある
ただその生物によってどこまで考えれるか、も含め知性や心の形はあれど優劣はない(かんさん)
ありにはありの心の形がある(多分?) ← アリはサボる、サボるという選択肢があるから(かりふぁさん)
p8.l5 "つまり新しい発見の前触れといえば、『分かった(ユリイカ)!』ではなくて『変だぞ』である"
閃きよりも経験からの違和感(何かおかしい、いつもと違う)が新しい発見を生むコッコ.icon
自分に置き換えてみる。分かったより変だぞの方が自然に感じる(かんさん)
結構主観的というか現象学的(?)なモノの見方をするなぁと思った(かりふぁさん)
共感(自分の経験への変換)への道のり(過程)が違う(アキラさん)
第二回 10/30(日) 22:00〜
「認知」は、感覚入力を環境についての知識に変えるという心的変換と、その知識の柔軟な応用だ。「認知」という用語がそれを行なうプロセスを指すのに対して、「知能」はそれを首尾良く行なう能力という意味合いが強い。
Q.人間が動物の知性を軽視する傾向が強い理由と背景
人間が動物の知性を軽視する傾向が強いのは、知性こそが人間のアイデンティティだからだと考えられる
人間を人間たらしめるのは、その高い知性そのものだと私たち自身が考えているからではないか?コッコ.icon
かんさん:知性について軽視する理由は人間が他の動物よりも優位でありたいからかなあと思いました。人間は自分達が1番賢くないと気が済まなそうです。下に見ることで、安心してるのかなあと思いました。
かりふぁ: 我々人類は本当に動物の認知能力に懐疑的なのだろうか
ぶっちゃけキリスト教のせいではとも思ったが、ペットやアニマルライツに西欧各国はうるさいし、この本が書かれた時代性か、あるいはアカデミックの筆者の周囲が案外保守的なのかも。
アキラさん:著者も「認知」の定義を示したように、私も今日我々人間もよく使う「認知」と動物の「認知」はニュアンスが異なる気がします。
かりふぁさん:認知について、教育や宗教などの社会的な分節化による認知の歪みを排したとしても、感覚器の違いがある、そして他の動物には彼らのライフスタイルに即した合理性がある。
アキラさん:人は認知の連続性がある
(今)宝石をみつける→盗む→売る→数年遊べる(これが主観的に良いこと)
第三回 11/14(月) 20:30~
p11.l17~ 「私達は自ら進んで生物学の首に石臼を括りつけた」エルンスト・マイヤー
動物は言葉を持たない自動機械だとするデカルト学派(機械論)に対する言葉。
石臼を括りつける:マタイ伝などに出てくる表現で重荷を負わせることを意味する。コッコ.icon
マタイ伝18-6 罪への誘惑(胡散さん)
「しかし、わたしを信じるこれらの小さな者の一人をつまずかせる者は、大きな石臼を首に懸けられて、深い海に沈められる方がましである……」
当時の科学者の立場 共に機械論(かりふぁさん)
動物は刺激に反応して報酬を得たり罰を逃れたりすることに精を出すオートマトン
有益な本能を遺伝によって授けられたロボット
知能と本能の違いについて(かりふぁさん)
本能は生まれつき備わってて、知能は成長と共に育つ印象ある(seinさん)
以下コトバンク引用
知能とは,生物などにおける高次の心的機能を指す語である。統一的な定義は存在せず,その範囲は必ずしも明確ではないが,主として推理能力,新奇課題への理解と対応,知識量およびその運用力,概念化能力などが含まれる
【心理学における本能】生活体に内在し,行動を引き起こす生得的なメカニズムあるいは衝動を本能という。
【進化論における本能】 ダーウィンDarwin,C.は『種の起原On the Origin of Species by Means of Natural Selection』(1859)において,「われわれ人間であれば経験を必要とする行為だが,動物(とくに幼い個体)が経験なしに行ない,その行為の目的を知ることなしに多くの個体が行なうものは,通常,本能的といわれる」
p12.l13~ 人間も動物である
人間を他の種と隔絶された絶対的な存在として認知する考えがつい最近までなかなか剥がれなかったのってキリスト教の寄与がでかいよね(seinさん)
人間の論拠に神を持ってきて逆カプを排斥しようとするタイプの害悪オタク(胡散さん)
p13.l2~ 抽象的な思考や言語は、生存という問題に向き合う方法の一つにすぎない。
p14.l12~ 「行動とは、生きとし生けるものの最も活き活きとした側面である」コンラート・ローレンツ
プロローグまとめ
人間と動物ってわけて考えるのではなくて(対等と自分で言いながらわけている自分がいた)ヒトも動物であり同じカテゴリーであることを再認識した。
私たちが生きていくに知能が高いことが大事なのかもしれないけれど、その動物により必要な能力が違っていて優劣とか比較できるものではないと思いました。
あと1番最初に話した
「ヒトと高等動物の心の違いははなはだしいとはいえ、それはあくまで程度の問題であって、質の問題ではない。」
をみんなで読み解いて自分なりの答えが見つかったのがとても楽し嬉しかったです◎(かんさん)